はじめに
「昔より身体が回らなくなった」
「トップが浅くなった気がする」
「スイングすると腰ばかり疲れる」
「飛距離が落ちたけれど、筋力だけの問題なのかわからない」
このような悩みがある男性は、筋力だけでなく身体の柔軟性も見直してみる必要があります。
特に30代・40代以降は、仕事で座っている時間が増え、日常生活の中で身体を大きくひねる機会が減りやすくなります。
ゴルフでは腕だけでクラブを振っているわけではありません。
背中、肩甲骨、股関節などを使いながら身体全体を回転させています。
そのため、どこか一つが硬くなると、別の部位で動きを補おうとしてスイングが小さくなったり、腰や肩に負担が集中したりすることがあります。
今回は、ゴルフで身体が回りにくい男性が見直したい4つの部位と、自宅でもできる簡単なストレッチをご紹介します。
ゴルフで「身体が回らない」とは?
ゴルフのスイングでは、上半身だけを大きくひねればよいわけではありません。
背中や肩まわりが動き、股関節でも回転を受け止めながら身体全体で動きます。
しかし身体が硬くなっていると、
・腕だけでクラブを上げる
・腰だけを無理にひねる
・膝や骨盤が必要以上に動く
・トップが浅くなる
・フィニッシュまで回り切れない
といった動きになりやすくなります。
本人は「身体を回しているつもり」でも、実際には一部の関節だけを使っていることがあります。
ゴルフをする男性が硬くなりやすい理由
ゴルフをしているから身体をよく動かしていると思う男性も多いかもしれません。
しかし、週末にゴルフをしていても、平日は一日中デスクワークという人も少なくありません。
例えば、
平日は8時間以上座る
通勤でも座る
帰宅後もスマートフォンを見る
週末だけゴルフをする
という生活では、身体を固めている時間の方が長くなります。
そこから急に大きく身体をひねるため、以前より動かしにくさを感じることがあります。
ゴルフのためにも、ラウンド当日だけではなく、普段から身体を動かす習慣をつくることが大切です。
ゴルフで身体が回らない男性が見直したい4つの部位
1.背中
ゴルフの回転動作で重要なのが、背中まわりです。
特に胸の高さにある背骨まわりは、身体をひねる動作に関係します。
デスクワークでは背中を丸めた状態で長時間固定されやすいため、
「猫背だから背中はよく動いている」
と思っていても、実際にはひねる動きが小さくなっていることがあります。
背中が硬くなると、テークバックで上半身を回しにくくなり、その分を腰や腕で補いやすくなります。
椅子に座ったまま身体を左右へひねってみてください。
骨盤を正面へ向けたまま上半身だけを動かしたとき、左右で大きな差がある場合は、背中まわりの動きを見直してみましょう。
2.肩・肩甲骨まわり
クラブを大きく動かすためには、肩や肩甲骨まわりも重要です。
肩が前へ入り、胸まわりが硬くなっていると、腕を大きく上げたり後ろへ引いたりしにくくなります。
特に、
腕を上げると肩が詰まる
背中で手を組みにくい
肩を回すとゴリゴリする
といった男性は、肩甲骨まわりを動かす習慣を取り入れてみましょう。
スイング中に腕だけでクラブを持ち上げる癖がある場合も、肩まわりの動きが関係していることがあります。
3.股関節
ゴルフでは上半身だけでなく、下半身も使って身体を回転させます。
股関節が硬いと、骨盤や腰だけで回ろうとしやすくなります。
例えば、
右打ちの場合に右股関節へ乗りにくい
フィニッシュで左側へ回り切れない
構えた姿勢を維持しにくい
といった動きにつながることがあります。
また、股関節が硬い男性は、長時間座った後に立つと腰が伸びにくいこともあります。
普段からデスクワークが長いゴルファーは、特に意識して整えたい部位です。
4.お尻
お尻の筋肉も股関節の動きに関わっています。
長時間座っている男性は、お尻まわりが硬くなりやすく、左右差も出やすい部分です。
ゴルフでは左右で異なる動きをするため、普段の姿勢やスイングの癖によって片側だけ硬くなることもあります。
椅子に座り、片方の足首を反対側の膝へ乗せてみてください。
左右で乗せやすさが違う場合や、一方だけお尻が強く突っ張る場合は、左右差がある可能性があります。
飛距離が落ちた=筋力不足とは限らない
飛距離が落ちると、
「筋トレを増やそう」
「もっと力を入れて振ろう」
と考える男性も多いと思います。
もちろん筋力はゴルフにとって重要です。
しかし、身体を十分に回せない状態で筋力だけを増やしても、その力をスイングの中で使い切れないことがあります。
例えば、上半身の回転が小さいまま力強く振ろうとすると、腕や腰へ負担が集中することがあります。
飛距離を考えるときは、
筋力
柔軟性
身体の使い方
のバランスを見ることが大切です。
「以前より振れなくなった」と感じたら、まずどの部位が動きにくいのか確認してみましょう。
腰をたくさんひねればよいわけではない
ゴルフのストレッチというと、腰を大きくひねる運動をイメージする人もいます。
しかし、腰は身体を大きくねじるためだけの部分ではありません。
背中や股関節が硬い状態で腰だけを無理にひねると、腰へ負担が集中しやすくなります。
大切なのは、
背中
肩
股関節
お尻
をバランスよく動かせることです。
腰が重いからといって、腰ばかりストレッチするのではなく、周囲の部位にも目を向けてみましょう。
ラウンド前におすすめの簡単ストレッチ
ゴルフ前は、長時間じっと伸ばすだけではなく、身体を少しずつ動かして温めることも大切です。
背中をひねる
足を肩幅程度に開いて立ちます。
胸の前で腕を組み、骨盤を大きく動かしすぎないようにしながら上半身を左右へひねります。
反動をつけすぎず、左右5〜10回程度行いましょう。
肩を大きく回す
両手を肩に置き、肘で大きな円を描くように回します。
肩甲骨から動かすイメージで、前後それぞれ5〜10回程度行います。
股関節を回す
壁やクラブなどにつかまり、片脚を持ち上げます。
膝で円を描くように股関節をゆっくり回します。
左右それぞれ行いましょう。
お尻を伸ばす
立った状態で難しい場合は、ベンチなどに座って片方の足首を反対側の膝へ乗せます。
上半身を少し前へ倒し、お尻を軽く伸ばします。
無理に強く伸ばす必要はありません。
ラウンド後こそストレッチをしたい理由
ゴルフ後は、
「疲れたからそのまま帰る」
という男性も多いと思います。
しかし、ゴルフでは同じ方向への回転動作を何度も繰り返します。
そのため、ラウンド後には左右差や特定の筋肉の張りを感じることがあります。
特に、
腰
お尻
背中
肩
太もも
などは軽く動かしておくのがおすすめです。
帰宅後に長時間行う必要はありません。
入浴後など身体が温まった状態で、ゆっくり呼吸しながらストレッチしてみましょう。
ゴルフ前日だけストレッチしても足りない
コンペやラウンド前日に、
「明日ゴルフだから身体を伸ばしておこう」
と急にストレッチする人もいます。
もちろん何もしないよりは良いですが、普段ほとんど身体を動かしていない状態を一晩で大きく変えることは難しいものです。
ゴルフを快適に続けたいなら、
仕事中に姿勢を変える
毎日少し歩く
背中をひねる
肩を動かす
股関節を伸ばす
といった習慣を日頃から取り入れることが大切です。
週末のゴルフだけに身体を合わせるのではなく、平日の身体の使い方から見直してみましょう。
自分では気づきにくい左右差
ゴルフを続けていると、同じ方向へ身体を回す動きが多くなります。
そのため、自分では気づかないうちに左右差が大きくなっていることがあります。
例えば、
右はひねりやすいのに左は硬い
片方の股関節だけ動きにくい
片側のお尻だけ強く張る
一方の肩だけ上げにくい
といった状態です。
セルフストレッチでは、どうしても得意な側を多く動かしてしまうことがあります。
ときどき左右を比べながら、苦手な方向も無理のない範囲で動かしてみましょう。
パーソナルストレッチがゴルフをする男性に向いている理由
ゴルフで身体が回りにくい場合、
「背中が硬いのか」
「股関節なのか」
「肩なのか」
自分では判断しにくいことがあります。
パーソナルストレッチでは、トレーナーが身体を動かしながら左右差や硬さを確認し、その日の状態に合わせてストレッチを行います。
例えば、
背中の回転を出したい
股関節を動かしやすくしたい
ラウンド後の腰やお尻を整えたい
肩まわりを動かしたい
など、目的に合わせて内容を調整できます。
ベッドに横になった状態で受けられるため、身体が硬く、自分でストレッチすると力が入ってしまう男性にも向いています。
ゴルフを長く楽しむために身体を整えよう
ゴルフは年齢を重ねても楽しめるスポーツです。
一方で、仕事で身体を動かす機会が減っているのに、ゴルフのときだけ大きな動きをすると、以前より身体の硬さを感じることがあります。
「歳だから飛ばなくなった」
と決めつける前に、
背中は回るか
肩は動くか
股関節は硬くないか
左右差はないか
を確認してみましょう。
身体を柔らかくすること自体が目的ではありません。
スムーズに身体を動かし、無理なくスイングできる状態を維持することが大切です。
日頃から身体を整え、ゴルフを長く快適に楽しめる身体をつくっていきましょう。
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